J.T.Cooke Sandblasted Chubby Dublin 2015 OKFA
Length: 127 mm.
Weight: 71 g.
Bowl Height: 58 mm.
Chamber Depth: 43 mm.
Chamber Diameter: 22 mm.
Outside Diameter: 47 mm.
COM
J.T.クック。
その名を知らぬパイプマニアはいないでしょう。
世界で一番のサンドブラスト使いと言われているのはなるほどと、
そう思わせてくれる深い、そして荒々しい唯一無二のテクスチャが特徴です。
多くのパイプ作家に影響を与えている作家でもあり、
これほどブラストに魅入られ、求め続け、認められた作家は他にいないでしょう。
その背景には初期のダンヒル・シェルの存在があるそうです。
彼のパイプは中古でも割と高価(600$~)なのは、その入手の困難さからでしょうか。
取り扱いのあるショップはなく、ラリー・ラウシュなどと同じ、自身のHPのみでの販売となっています。
オーダーは受け付けているんでしょうかね?それでもどれだけ待てばいいんでしょうか。
5回もの工程に分けられてかけられたブラストはすさまじく、
パイプによってはシャンクエンドとの間にかなりの段差ができていたりします。
それもまた、彼のパイプの”味"なのでしょうが……
特注だというアクリル(?)ロッドから削りだされたマウスピースは、
咥えやすいよう極限まで薄く作っているんだろうな、という感じです。
そのせいかリップスロットはかなり細め。
ですが決してエアフローは悪くありません。
またガッチリ噛んでもビクともしないため、大きさと重さの割には銜えっぱなしに出来ます。
底が若干フラットになっていて、自立するのもナイスポイントです。
特別美味い、という噂を聞きもしましたが、特別美味い感じはまだしませんね。
もしかしたら保護カーボンにその秘密があったのかもしれませんが、
すべて剥いてしまった今では後の祭り。
それを補いきるだけのカッコよさがあふれ出てはいますけど!
炎のようなマウスピース、赤を塗り重ねたステイン、深いブラストから
先日テレビ放送されたゴジラを思い起こさせるような、
シン・ゴジラならぬシン・パイプです。
エステートだけど。
ちゃんちゃん。