Length: 121mm.
Weight: 28gmm.
Bowl Height: 41mm.
Chamber Depth: 38mm
Chamber Diameter: 19mm.
Outside Diameter: 36.5mm.
COM
前回のイケバナとはまた変わって、ツゲの加賀シリーズのパイプです。
今でこそ901、902、904しかありません
情報求む、です。
さて、この904ですが、この数年間で同シリーズの中では一番シェイプに変化のあった型番ではないでしょうか。
このパイプの様に古いものはボウル前面がやや垂直ですが、現在のものは丸く、背も低くなっています。
まるで別のシェイプです。
更に2001年のツゲのカタログを見ると、スムースにはライトとレッドの2種類があったらしく、
またその写真を見るからにライトとレッドの間にもシェイプの違いがあります。
当然、ライトのほうがかっこよく作られているのですが……
今も作られているのかは判りませんが、9mmフィルター仕様なんてのもあるようです。
ファクトリーメイドのパイプでは、これほどまでのシェイプの差というのは中々見られないことだと思います。
グレインやフィニッシュの差はあれど、基本的にファクトリーメイドのパイプは基本的に同じ形です。
如何にツゲのファクトリーが、人の手に左右される工程が多かったかを示唆しているのではと思います。
それが良いのか悪いのかと言われれば……どうなんでしょうかね。
現在ではグレインの良い物が中々無いのがこのシリーズの特徴です。
出てくるものは殆どがクロスカットのバーズアイを出したもので、
ストレートグレインはフレイムさえ見かけません。
あまり価格的に変わらないミズキやトウキョウのグレインは比較的狙って出しているのに……
恐らくそちらへ優先的にブロックが回されているのでしょう。
僕がパイプを始めて、初めてパイプをネットで購入した時、
そのショップさんがご丁寧にその年のツゲのカタログを同封してくれました。
そのカタログを眺めながら、まだ知らぬパイプやタバコに思いを馳せたものです。
904はそんな中でも憧れのパイプでした。
ですがあっという間に私のファクトリーメイドパイプへの興味は薄れ、ハンドメイドパイプに傾倒していくことになります。
長い時を経て、ようやく手にすること叶ったパイプです。
面白い目の取り方で、色も抜けてしまったのか元からこうなのか、ただの黒ではありません。
むしろ茶色に見えます。
埋め後が少し目立ちますが、ブラストは安価なので仕方が無いでしょう。
どうしてもファクトリーでもいいグレインのものが欲しくなってしまいます。
僕なりの性と言うやつでしょうか。
このパイプのシェイプを思い浮かべながら、ネットなどで904を購入すると、
大抵もっと丸っこい、クロスカットのパイプが送られて来るので、
ご承知、覚悟の上でご購入されたし。
ファクトリーモノは手元に届くその一本ではなく、
一番グレインのいい、もしくは写真用に提供されたパイプの写真を載せている店が殆どです。
この古いタイプの写真を載せているからと言って油断しないことです。
気になるならば、店舗に連絡を入れて送ってもらう写真を見せてもらうべきでしょう。。。
パイプとしては、ファンシーな見た目に反して、軽くて基本的な形なので、使いやすいのでは無いでしょうか?
19mmから20mmが、私は一番大衆向けのチャンバー径かなと考えています。
パイプを始めて、チョット背伸びしたい時に買ってしまうような、そんなパイプです。