The-Hex Pipe Collection's

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FRESCO YU (Moretti)

FRESCO YU (Moretti)
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Length: 125mm.  
Weight: 51 g.
Bowl Height: 42 mm.
Chamber Depth: 32 mm.
Chamber Diameter: 19.5 mm.
Outside Diameter: 46 mm.

COM

面白いパイプを手に入れたのでご紹介です。
フレスコと言えば、日本で知らないネットパイプスモーカーはいないでしょう。
そう、あのフレスコです。

しかし、今ではフレスコワールドは閉鎖され、フレスコワールド復刻版もサーバー側のサービス終了に伴い、
見ることが出来なくなってしまいました。とても残念なことです。
パイプ初心者や、混沌とした時代のネットパイプスモーカー達を、
混乱の渦に落としいれたあのホームページは、伝説として語り継がれることでしょう……。
ということで、フレスコをご存じない方にフレスコについて軽くご説明いたします。

フレスコとは、大阪の碓井義隆(うすい よしたか)……ネット上での通称、「フレ爺」という人が、
サビネリの「SEA CORAL」を目指して
パイプの表面を彫った……「ラスティックの名前」とでも定義するべきでしょうか。
そしてその「フレスコ」彫りをされたパイプが「フレスコパイプ」というわけです。
フレスコパイプはその全てが白木仕上げ、つまり表面にワックス処理をしていないこと、
また「島」と呼ばれる突起の中に、小さな山や谷が作られていることが特徴と言えるでしょう。
この処理がパイプの表面積を大きくし、また白木であることで通気がよくなり、
ドライ&クールスモーキングを味わえる……というのが売り文句だったそうです。

「フレスコ」彫りをされたパイプ、なんて表現したのには訳がありまして、このフレスコというのは殆ど!
私が知りうる限りは全て、「他人が作ったパイプ」に施された処理だったんですね。
その元ネタパイプの中には当然のように、マシンメイドや無名のバスケット・パイプの様な物もありました。
そしてその彫り料がまた高い!
錦糸町のラ・ピエールやシリウスタバコのHPに、まだ在庫があるのでご覧になって下さい。
元ネタパイプの値段と比べて見れば、その彫り料の高さが伺えるかと思います。

さらにはフレ爺の言動の拙さも相まって、当時の2ちゃんねるではフレスコ信者と否定派の大激論に。
詳細は「パイプ業者談話」スレや、「漏れにも言わせれ」スレの過去ログを読んで熟知すべし。(イエス)
私も当時は喫煙者ではなかったので、リアルタイムの事を語ることは出来ませんが……
とにかく、日本のネットパイプスモーキング史に
強烈なインパクトを与えたパイプであったことは間違いありません。

例に漏れず、このパイプにも元ネタがあります。イタリアのeBay作家……でいいでしょう。
モレッティのパイプが元ネタとなります。
モレッティについては、フレスコでないモレッティを手に入れてから語るべきなのでしょうが……
それはいつになるんでしょうかね(大汗
前述の「漏れにも言わせれ」スレなどを見ると、
フレ爺はモレッティのパイプにあまり良い印象を持っていなかったようですが、
このパイプの存在が、何とも皮肉に感じられてしまいます。

ものの話によれば、フレスコの原型?となったサビネリのシーコーラルの「美味しさの秘密」は、
そもそも原木の良さに起因しているのではないか、という説があり、
もしそうであれば、木を選べないフレスコはイササカ事情が異なるのでは……と思います。
表面を掘っただけでパイプの味が変わるだなんて、到底今までの経験からは信じられない話です。
当時のネット民も、同じ様な気持ちだったのでは、と思います。
が、試した人は多額を払っており気持ちにブーストがかかるでしょうし、
また疑いの目で見る人はそんなものに大金を出せるはずも無く。
議論は平行線、結局パイプの内面の良さ、味については結論が出ることは無いのでしょう。

シーコーラルの利点の一つとして、水洗いが出来る、という事があります。
これは当時のカタログでもうたわれていた文句でもあり、一応公式見解ということで良いんだと思いますが、
私も他人の手垢で汚れた白木のパイプを使のは正直気が引けたので、
給湯器でぬるま湯を出しながらこのパイプを洗って見ました。
すると表面の汚れ?染まりが落ちる落ちる。あっという間に綺麗になってしまいました。
ただ残念というかパイプを洗ったのは初めてのことでしたが、
カーボンは洗ったところで取れないのだな、というあまり関係の無い事実も知りえることが出来ました。
ありがとう、フレスコ。

ラスティックやサンドブラストのパイプが、スムースに比べてクールだのなんだのと言われる所以は、
恐らくは彼らのいう表面積の増加による放熱、という事ではなく、
単純に滑らかで均一なスムースを握っているときに直で感じていた温度が、
表面に凹凸が出来ることによって凸部分にしか触れなくなり、最も温度が高くなる凹部分に触れなくなることで、
パイプが触っていて熱くないから、チャンバー内部も冷えているに違いない。。。
という勘違い、見当違いによるものなのではないか、というのが私の見解です。
むしろチャンバー内部が熱くなっている事に気づかず、また薄く弱い部分が出来ることによって、
スムースよりも焦がしやすいのでは無いか、とも思っています。
現在ではブラストやラスティックを購入する理由の大部分は、
放熱効果を期待している訳ではないと思いますが。

結果的に言えば、このパイプはさして美味くはありません。
一応、水洗いから一月ほど自然乾燥させているので、それが原因とは思えませんが。
元ネタの良し悪しなのか。
つまりは結局表面処理は関係ないのでは?
というのが現状での結論です。
正直、モレッティのマウスピースはくわえ易いとも吸いやすいとも言えませんし。

ただ、ハッキリ申し上げておきたいのは、この彫りの技術は大したものだな、と思いますね。
シーコーラルは海外では兎も角、それほどコアでマイナーな、
知られざるラスティック、という訳ではないと思いますが、
割に合わないのか何なのか、結局はサビネリとフレ爺しかこういった彫りを実現させてはいないのですから。
シェイプを崩さず、既存のパイプを彫り上げる腕前には感嘆します。

恐らく彼自身がパイプを削り、自分のパイプにフレスコを彫っていたとしたら、
世間での評価はだいぶ違ったのではないでしょうか。
まるで「他人の褌で相撲を取る」ような事をしている上に、
横柄で尊大な態度がネット民の逆鱗に触れたのではないかと想像します。
あくまで想像ですけどね。本人には会ったこともありませんし。

私も昔、パイプの表面をリューターで削ってみたことがありましたが、
島を作ることは出来ても、島の中に山や谷を作ることは出来ませんでした。
またこのように深く掘ることも。道具の差かもしれませんけどね。
ちなみに、この島は元々ブライヤーに存在するもののようで、
私のようなトーシロでも、リューターを当てていればどこが島の淵なのかが解りました。
この島は、第3のグレイン、とでも言うべきものなのでしょうか。
正体は全く不明ですが……
しかも、別にブライヤーじゃなくとも、例えばオリーブでもこういう島は出るようですね。

スタンプのYUは、持込、つまりフレ爺に元ネタを送って彫ってもらったもの、に押されるスタンプのようです。
他には失敗作のPEKEなどがあるようですが、調べた限りそのほかのスタンプは解りませんでした。
もしかしたらPEKE以外は全部YUなのかもしれません。

ある意味伝説のパイプ……を安く手に入れたことはラッキーでした。
絶対に定価では買わなかったと思うので……。
ブログのネタとしては、中々良い買い物だったかなと思っています。



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