Dunhill BRUYERE OD/9 MADE IN ENGLAND 24(1984) Six Panel Rhodesian
Length: 132mm.
Weight: 42g.
Bowl Height: 37mm.
Chamber Depth: 29mm.
Chamber Diameter: 19.5mm.
Outside Diameter: 37mm.
COM
僕の6角形コレクションの、まさに核となるパイプ。
このパイプをeBayで発見したとき、僕は気絶しそうになりながら、
まずセラーに連絡を入れた。
「僕はどうしてもこのパイプが欲しい、幾らなら譲ってもらえるだろうか?」
それに対する返答は
「払える金額を提示してくれ」
というもの。
特別古いダンヒルという訳ではない、ただ、シェイプが珍しいだけだ。
僕はせいぜいこんなもんだろうと、「280ドルでどうだ?」と返答したのだが、
それきり連絡は途絶えてしまった。
僕は是が非でもこのパイプを落札すると誓っていた。
これを逃したら、僕の6角形コレクションの完成の日など、
永久に来ないだろうことは明白だからだ。
僕はこのパイプに800ドルまでの自動入札を入れた。
後日に1200ドルまで増やした。
それほど払うことになっても、惜しいとはちっとも思わなかった。
運命の日曜日、勝負は決した。
落札価格230ドル。僕の、完全なる勝利だった。
ハッキリ言って、セラーにはざまぁみろ、とでも言いたい気分だった。
この数日間、僕がどんな気持ちで過ごしていたのか、
彼は当然知る由もないだろう。
届いたパイプには、幾つかの打ち傷があり、
スタンプは薄れ気味、更にはステムルーズだった。
それでも、十分だ。
僕は満足だった。
レストアを一通り終えて、吸ってみる。
特別な美味さはない。
所詮はパテントでもなんでもないダンヒルだ。
リップも噛みやすく、悪くは無い。
他の6角形よりは、何倍もマシだろう。
何より、満足感が違う。
そして、このパイプに刻まれたODという刻印の意味は、
どうやら「復刻版」みたいな感じで、
その昔のOwn Designとは少々異なる、らしぃ。
というのも、僕が当然、ダンヒルに詳しくないからであります。
ただODと付くものは何でも、
気まぐれで作られているのか何なのか、
あまり市場で見かけませんね。
十分珍しいんじゃないかなぁ、と思います。
特に、大好きなシェイプですからね。
もうコレ以降、このシェイプのダンヒルが出てくるかどうか、かなり怪しいと思ってますし。
非常に満足して気に入っている。
気に入っていれば、もうそれでほかの事はどうでもいいと、
そう感じさせてくれるパイプ。