GEN SUGITA
Length: 110mm.
Weight: (43)g.
Bowl Height: 42mm.
Chamber Depth: 27mm.
Chamber Diameter: 19mm.
Outside Diameter: 28mm.
COM
小ぶりなラフトップ・フルベント。
GEN SUGITA氏が一体どういった人物で、どういったパイプを作っていたのかは
幾ら調べてもまるで解らない。
こういった、消えてしまった日本人パイプ作家は以外と多い。
現在最も有名な徳富氏がご存命でまだまだ現役でパイプ製作に励んでいるので、
日本人パイプ作家の死後の評価というのははっきりと申し上げられないのだが。
しかし現在はインターネットの普及もあり、
日本人作家のパイプが外国からも簡単に購入できる時代になったし、
何人もの日本人作家が海外のセラーにパイプを卸しているところを見ると、
評価は一昔前より格段に上がっただろう。
パイプを見てみよう。
グレインも美しく、全体のバランスは最高だ。
僕はこれほど完成されたフルベントのシェイプを見たことが無い。
肉薄ではあるが、ラフトップも決まりがいい。
しかし残念なことに、中間煙道であり、また、煙道が細く、
更にはリップが分厚く、咥えづらい。
こういったところに、彼が有名になりえなかったものもあるのではないだろうか。
幾ら外観が美しくとも、それが道具として満足に使えてこそパイプではないだろうか。
外観だけで満足出来るのならば、彫刻でも買えば良い。
色々考えた挙句、ハチミツと葉巻の灰でパテを作り、
チャンバーの底上げをして見たのだが……
やるだけやって、それ以来吸ってはいない。
そもそもパテがやわらかく、ピックで突くと簡単に崩れてしまうので、
もう一度パテを作り直して、埋めなおそうかとも考えている。